ロルフィング10回シリーズの説明
全10セッションで完結するシリーズです。
スリーブ(表層)のセッション:第1〜第3セッション
最初の3セッションはカラダの浅い部分に働きかけていきます。皮膚のすぐ下にあり、カラダ全体をストッキングのように包む筋膜をゆるめていきます。カラダの深い部分にアプローチする前の準備段階にあたります。
第1セッション(イラストの赤部分)
第1セッションのテーマは「自由な呼吸」
胸や骨盤周りをゆるめていくことで、より楽に呼吸ができるようになります。
呼吸に対する意識が増すことにより、普段の呼吸パターンが変化していきます。胸上部での呼吸が強い人は、胸下部やお腹の呼吸の意識が増し、深い呼吸が自然にできるようになります。
第2セッション(イラストの緑部分)
第2セッションのテーマは「足と大地のつながり」
地面からのサポートを作るために膝から下に働きかけます。
足は内側の方がカラダを支えるのに適しているにも関わらず、外側を使い歩いている人が多くいます。足元の正しい重心位置を見つけることで、大地とつながるようなカラダ全体の土台を作ります。
第3セッション(イラストの黄色部分)
第3セッションのテーマは「カラダ前後のバランス」
同時に表層セッションのまとめにもなります。
体側に働きかけることで、頭や肩の位置、腰の反りなどバランスを取ります。猫背で前方に移動した頭や、反り腰で前に傾いた骨盤などを調整することで、各部分で調和が生まれ、カラダの中の空間が広くなります。
コア(深層)のセッション:第4〜第7セッション
第4〜第7セッションは、カラダの深い部分に働きかけるセッションになります。
コア(深層)は最初の3セッションで働きかけたスリーブ(表層)よりカラダの深いところにあります。カラダの中心/脊柱の周りに位置しています。
カラダの深い層には、姿勢を保ち、動きの土台として働く多くの筋肉があります。その部分が自由に働けるように表層と分化させていきます。
第4セッション(イラストの赤部分)
第4セッションのテーマは「中心ラインの確立」
カラダの内側ライン(カカトから骨盤の下まで)に働きかけながら、カラダの軸(中心軸)を作っていきます。
カラダの内側にしっかりとした支柱ができることで、下半身の安定性、そして、上半身は自由に上に伸びることが可能になります。軸ができることでブレにくいカラダになります。
第5セッション(イラストの緑部分)
第5セッションのテーマは「内臓空間の広がり」
第4セッションと強いつながりがあるので、間隔を2週間以上空けないことをおすすめします。
カラダの前面に働きかけ、内臓が自由に働ける空間を作ります。同時に腸腰筋など深層の筋肉を活性化していきます。股関節が動きやすくなり、上半身と下半身が連動します。
第6セッション(イラストの黄色部分)
第6セッションのテーマは「しなやかな背骨」
全てのセッションで何かしら骨盤を目的とした働きかけがありますが、このセッションは背骨、そして背骨がつながる骨盤のワークに特化したセッションです。
臀部の筋肉をゆるめることで、歩行を含む下半身の動き、背骨との連動を向上させます。腰痛で苦しんでいる方の多くは、第6セッション後に大きな変化を感じるでしょう。
第7セッション(イラストの水色部分)
第7セッションのテーマは「首と頭の解放」
前回のセッションで整えた背骨の上に位置する頭のバランスを取ります。
頭を支える首の筋膜をゆるめ、頭蓋骨や顔の結合組織に働きかけていくことで、首と頭を自由にしていきます。首や肩周りの無駄な緊張がなくなります。
統合のセッション:第8〜第10セッション
最後の3つのセッションのテーマは「カラダの統合」
これまでのセッションで分化し、自由にしてきたカラダをまとめます。
第8、第9セッションでは、上半身か下半身(イラストの赤と緑部分)を統合し、最後の第10セッション(黄色部分)ではカラダ全体の統合になります。
日常生活に戻った時に、身体がうまく適応するよう、座った状態や立った状態、動作や歩行を取り入れていきます。セッションでの変化や感覚を普段に行かせることが目的です。
Graphics courtesy of Matt Hsu,Certified Rolfer™
フランスで作られたロルフィングのドキュメンタリーです。日本語字幕がついていますので、是非ご覧ください。