これだけは知っておきたい4つの瞑想の目的!わずか10分が変えるあなたのカラダとココロ。

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旅の途中で知った「ものごとをありのままにみる」という意味のあるヴィパッサナー瞑想(日本ヴィパッサナー協会)。

以前のブログに書きましたが(インドの混沌の中で見つけた静寂での感覚・詳しい瞑想方法、スケジュールなどはこちら)、10日間の瞑想プログラムの間は一切のコミュニケーションが禁止になります。

会話に読書、携帯、人と目を合わせるのさえ禁止になり、ただただ自分の内面と向き合うことに集中します。

やることに追われている毎日の中で、自分の内面と向き合う時間は大事になります。

世の中には様々な瞑想方法がありますが、ヴィパサナー瞑想の目的/効果はなんなのか?

そんなところを説明したいと思います。そしてこの4つのポイントが、瞑想に興味がある人の役に立てば嬉しいです。


1. 身体感覚を敏感にする

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ヴィパッサナー瞑想は身体感覚を観察することに重点を置いています。

鼻からの呼吸から始まり、カラダ全体の感覚を順に感じていき、最後には頭からつま先までの感覚を流れるように感じていきます。

なぜ身体感覚を観察することが重要なのか?
それは、カラダとココロは繋がっているからなんです。

ストレスを感じて、怒ったり泣いたり、楽しくて笑ったり、さまざまな感情の変化を日常の中で感じます。そして、ココロに変化が起きると、それに伴ってカラダにもさまざまな変化が現れます。

その代表的なものが「呼吸」と「感覚」

緊張や怒っている時には、呼吸が浅くなり、心臓がバクバクいっていますよね。普段、カラダの感覚に耳をすますことが少ない私たちは、かすかなカラダの変調に気づきにくくなっています。

私たちにとって一番身近で分かりやすい「呼吸」に集中することから、カラダの感覚の観察は始まります。

他の瞑想方法では、歌やお経を唱えたり、外に意識を持って行きながら、嫌な感情を抑えていく方法もあります。

表面的には穏やかになり、時には効果的ではありますが、潜在意識の奥に抑え込まれた感情はいつしか爆発してしまいます。

だからこそ、早い段階でカラダの変化、そして、そこからココロの変化に気づく為に、まずは敏感な身体感覚を観察することが大事になります。

あなたのカラダを知ることが、一番の不調の予防になるんです!


2. 感情は扱いにくい

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第一のポイントにあるように、ココロとカラダには強い繋がりがあります。

だから、ココロからのアプローチでカラダが変わることもあるし、カラダからのアプローチでココロを変化させることも可能になります。

では、なぜヴィパサナー瞑想では、カラダからのアプローチだけに集中するのか?

それは感情/ココロは扱いにくいからなんです。

抽象的な恐怖や怒りなど、ネガティブな感情を観察することは難易度が高い。無意識の段階の小さな感情に気付くことは特にそうなってしまいます。

そして、意識できるくらいに大きくなった感情は、もうすでに解決しにくい/扱いにくいものになっている可能性が高いんです。

そして、ココロからのアプローチに頼ると、私たちは外にある原因を責める傾向にあります。思いとおりにいかない物事や人。感情の変化の原因をを外に求めているといつまでも、苦しくなってしまいます。

だからこそ、訓練を重ねながら、ネガティブな感情に直接結びついている呼吸やカラダの変化を観察することが大事になるんですね!


3. 人生教訓への変換

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瞑想でカラダの感覚に集中することにより、痛みや痒み、寒さやしびれ、あったかいものが流れるなど、多種多様な感覚に気づきます。

それがどんな感覚であったとしても、反応することなく観察し続けることが大事になります。

それはなぜか??

その理由は、瞑想を瞑想で終わらせないという目的があるからなんです。感覚に集中して、それを観察していくと、その感覚はいずれ消えていきます。

カラダの感覚と同じように、人生で起きる様々な問題もいずれは過ぎ去っていきます。そのことを瞑想を通して、身体感覚として学ぶことが必要。

過去のことを振り返ってみると、「なんであんなに反応したんだろう??」ってことありますよね。大泣きしたり、激しく怒ったり。。そんな時にも冷静に対処できるようになるんですね。

自分の内側で起こっていることを冷静に観察することが出来ると、自分の外側で起こっていることにも執着なく、ニュートラルに見ることが出来るようになります。

今あるものは、過ぎ去る。

ココロとカラダの構造を深く理解して、盲目的に反応することをやめましょう!


4. 自律神経の調整

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今までは、感覚的/概念的な話をしてきましたが、最後は科学的な面を見てみたいと思います。

瞑想をすることにより、ココロ/カラダの緊張をコントロールしている自律神経を調整することになります

自律神経は大きく二つに分けられます。交感神経と副交感神経。

交感神経は怒った時や緊張した時など、ストレスを感じた時に活発になる神経です。
反対に副交感神経は、呼吸や心拍数をゆるやかにする、リラックスを促進する神経になります。

カラダの感覚の変化に敏感になり、その変化を落ち着かせる方法、瞑想や呼吸法を学ぶことにより、自律神経をうまくコントロールすることができるようになります。

大阪でロルファーとしてTENを主宰されている佐藤博紀さんのブログで紹介されていた記事 - 迷走神経のアクティベーションによると、

瞑想でリラクゼーション反応をオンにすることにより、迷走神経をアクティブにすることにできる。その効果によって、免疫機能を高める、うつ病やストレスを軽減する、炎症を抑える、臓器や細胞の再生を助ける幹細胞を活性化するなど、多くのいい影響をカラダに与えることになります。

研究によるとチベット僧など集中力と精神コントロールを学んできた達人たちは、思考や記憶、感情などを司る高次脳機能に関連する部分が発達しているそうですよ。

自身のカラダで何が起こっているか、感覚と理解の両面をタイセツにしていきましょう!


まとめ

家で、職場で、趣味で、気がつけば周りにはいつも誰かが。。テレビにインターネット、外からの情報が溢れている今だからこそ、1日の少しの時間だけでも、自分の内面に意識を向けてみましょう。

1日わずか10分でも、たくさんのことに気づけると思います。

ロルフィングを含めて、カラダの感覚に集中する、そして敏感になることは、予防医療としても役立ちます。日頃、無理をさせているカラダとココロ、一度じっくり向き合ってみたらいかがでしょうか。

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