本当に強いカラダってどんなもの?
あなたは「強いカラダ」と聞いた時に、どんなカラダをイメージしますか?多くの人は、「大きくて逞しく、滅多に体調を崩さない、病気知らずのカラダ」などを思い浮かべると思います。
しかし、ホンモノの強いカラダは「敏感に小さい病気や症状を表してくれるカラダ」なんです。
そんなところを今日は説明したいと思います。
1. 敏感さは弱さではない
敏感であることは弱いことだと思い込んでる人をたまに見かけます。
それは敏感=考えすぎ、クヨクヨする、打たれ弱いなど、カラダに関して言えば、お腹を壊しやすいやアトピーやアレルギーなどのネガティブなイメージがあるからだと思います。
しかし、敏感さは本当に「ヨワサ」なのでしょうか??
実は、敏感なカラダはとても強いカラダなんです。
体調を壊すのは、何かしらの外因(ウイルスや細菌、花粉など)が体内に入って、それに対抗するためにカラダが反応してくれているという証なんです。
だから、カラダが敏感に外因に反応することは、カラダを守る行為であって、「つよい」カラダってこと。
カラダが外因と戦っている過程で現れるのが、炎症や鼻水や発熱などの症状になります。このような反応が出やすいということは、カラダがいつでも私たちを守る準備ができている有能なカラダ。
「ドンカン」なカラダは鼻水も出ないし、熱も上がらない、カラダも痛みません。
一見したら健康で「ツヨイ」体に思えます。
しかし、早い段階で反応してくれなかったカラダには、外因がどんどん溜まっていきます。そして、体の奥まで侵入して反応を表す時には、重いものになっている可能性があります。
2. 気づけることは楽しい
昔、鈍感力という本が流行ったときがありました。
敏感でいることは弱いこと。鈍感でいることの方が強くうまくいく。
確かに、そういうところも少なからずあります。
細かいことに落ち込んでいたり、気にしたりしていたら前に進めません。しかし、鈍感でいることで見逃してしまうことも多くあります。
敏感でいると些細なことに気がつけるようになります。
体の変化だったり、季節の変わり目、周りの人の表情など、今まで見えなかったものが見えるのはとても楽しいことですよね。
肌で感じる風や匂いだけでも違ってくるんです。
そうすると「今あるものに満足できる」ようになります。
新しいものを追い求める必要はなく、周りに沢山のものが溢れている。
そんなことにもきっと気づいていきます。
敏感さと柔軟さのあるカラダで、周りを見回してみましょう。
今まで見落としていた、感じることがなかった楽しさがたくさん落ちていますよ。
3. 適応できる
ツヨイ体は敏感に反応する。すぐ対処する。
ヨワい体は多くの外因に耐えることができるために、反応しない。
敏感さを増すと何がいいのか?
それは「カラダ」が適応できるようになるからなんです。
適応する為には、まずは「変化が必要な状況がある」ということを認識しないとなりません。そして、その状況に気がつく為には、敏感であることが必要になります。
「適者生存」。適応できるものが生き残る。
あんなに強かった恐竜も変わりゆく環境に適応できない為に滅びてしまいました。生き残っているものは、形を変え、色を変え、行動を変えながら適応できたもの。
昨日のブログ(これだけは知っておきたい3つの瞑想の目的!わずか10分が変えるあなたのカラダとココロ。)でも書きましたが、身体感覚に敏感になることは、カラダの不調を防ぐ一番の近道になります。
「あれ、いつもとなんか違うな?」
小さな変化に気づけるようになれば、カラダから、意識から、行動から、あらゆるところで適応することができるようになります。
まとめ
太く真っすぐに伸びた木は、強そうに見えます。しかし、強い風が吹くと耐えられず折れてしまいます。
どんなに強い風が吹いても飄々としていられるのは、細くてもしなることができる木。
日頃無理をさせているカラダは、カラダを固めることで、敏感さを忘れることで、毎日をしのいでいるかもしれません。そんな時には、一人で気付くことは難しいかもしれません。
周りの人を頼ることもタイセツです。家族や友人、私の仕事もそんな方たちの為にあります。ヨワイはツヨイ。敏感さを取り戻しましょう!