インドの混沌の中で見つけた静寂での感覚

20130714_02

ヴィパッサナー瞑想

先日軽く紹介したインドのヴィパッサナー瞑想について今日も少し。

ヴィパサナー瞑想は、ミャンマーで育ったインド人のゴエンカ氏によって作られました。

世界各地で受けることができ、日本では千葉と京都で受けることができます。インドには50箇所以上あります。

インドには世界各地から、コースを受けに来る人がいて、僕が受けた時には、オーストラリア、フランス、マダガスカル、韓国、日本人などがいました。

基本は10日間のコース。朝4時から始まり、夜9時まで間に一日約10時間の瞑想をします。

スケジュールはこんな感じです。

・午前 4:00 起床
・4:30~6:30 瞑想
・6:30~8:00 朝食休憩
・8:00~11:00 瞑想
・11:00~13:00 昼食休憩
・13:00~17:00 瞑想
・17:00~18:00 お茶休憩
・18:00~19:00 瞑想
・19:15~20:30 講話
・20:30~21:00 瞑想
・21:00~   就寝

瞑想、瞑想、瞑想の一日になります!


“今しかないよ!”

10日間のコース期間には、一切のコミュニケーションは禁止になり、携帯、会話、読み書き、そして人と目を合わせることさえ禁止になります。

外との接触を最小限にして、自分の身体、感覚、意識と向かいあう環境を作ります。

この瞑想スタイルの根底にあるものは、瞑想を瞑想だけに終わらせずに、人生に生かそうというところ。

瞑想中は、体の感覚に集中して、その感覚を観察していきます。

瞑想中に雑念が浮かんできたら、自分の呼吸に集中します。

鼻を通る呼吸に集中して、そこの感覚を感じる。

瞑想中は様々な雑念が浮かんできます。

「お腹減ったなぁ」

「足が痛すぎるっ」

「あの頃は楽しかったなー」

「旅終わって、日本帰ったらやっていけるかな」

などなど

思考が過去から未来まで、ウロウロさまよいます。

だけど、ここで今に集中できていないなって「気づく」ことが大事になります。

過去を考えても変わらないし、未来は心配してもしょうがないっと開きなおってしまいます。

そして、呼吸を感じながら「今」に戻る。

瞑想中の感覚も痛みや痒みなど不快感、寒かったり暑かったり、風が肌に触れるなどの小さい感覚、いろいろ。

その感覚を観察して、反応せずに、ただただ過ぎ去るのを待つだけ。

ただそれだけです。

単純。

その裏にある考え方は、「全てのものは過ぎ去る」ってことなんです。

瞑想中の痛みも痒みも、ずっとそこにあるわけではなくて、観察し続けていくとそのうち過ぎ去る。

人生でも同じこと。

全てのものは過ぎ去っていく。

だから、辛いことがあっても過剰に反応しないこと。

執着しても、それもいずれは過ぎ去る。

執着もすることはない。

今できることをする、そしてそれも過ぎ去る。

その繰り返し。

僕がコースを受けたのは、ブッダが悟りをひらいたと言われている菩提樹があるインドのブッダガヤというところでした。

瞑想に来た理由はさまざまで、いい出会いが沢山ありました。

コースの最後に10日間を共に過ごしたみんなと菩提樹の下で瞑想。

なかなか楽しい体験でした。

興味のある方は、ぜひ一度お試しを!

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